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月光 PRIDE 夢の跡




残月 青い鳥

 ●作者のコメント

   我々は、生まれながらに謎めいた事柄に自然と心を惹かれてしまいます。それはしばしば、
  解き明かそうとする積極的な意思を持たず、只々心を惹かれてしまうのです。

  私が描き続けてきたのは、現実に存在しそうでありながら、どこか謎めいた情景なのです。
  実際に存在する景色に感動し、それを追い求めたものではなく、自分が見てみたいありさまを
  具体化した作品であると捉えていただけば間違いありません。 それゆえに、作品を構成する
  具体的なもの達は、あくまでも作品の背後に控える謎を示唆するためにあり、さらに
  思考的ではなく直感的にその謎の存在に辿り着くよう心掛けて描いています。

  我々の思考は盲目であり、想像することで命を吹き込まれます。
  できれば、「作者はこういう事を意図しているのだろう」と解読するのではなく、
  「自分はこれを見て、こう感じる」といった具合に見ていただければ有難いです。
  なぜならば、見る人の感性を加えることによって作品が完成するからです。
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